私が注文住宅を売却して学んだ5つのこと|住み替えは失敗ではなく家族を守る選択だった

住宅ローン

はじめに

注文住宅を建てることは、私にとって長年の夢でした。

家族で住む理想の家。

子どもがのびのび育つ環境。

将来は両親との同居も考えた2世帯住宅。

当時は夢がたくさんありました。

実際に私は約7,000万円の注文住宅を購入し、約5,000万円の住宅ローンを組みました。

購入当時の世帯年収は約900万円。

返済比率は約18%。

数字だけ見れば決して無理のある計画ではありませんでした。

しかし、その後妻が働けなくなり、世帯年収は約470万円まで減少します。

妻が働けなくなった時、正直かなり焦りました。

「まさか我が家が」

という気持ちでした。

住宅ローンは変わらないのに、収入だけが減っていく。

返済比率は約34%に上昇しました。

生活できないわけではありません。

でも将来への不安は確実に大きくなりました。

そして悩んだ末に、私は注文住宅を売却し、中古住宅へ住み替える決断をしました。

当時は失敗だと思いました。

ですが今振り返ると、住み替えは失敗ではありませんでした。

むしろ家族を守るために必要な選択だったと思っています。

今回は、そんな私が注文住宅を売却して学んだ5つのことをお話しします。

1. 住宅ローンは「借りられる額」ではなく「返せる額」で考えるべきだった

住宅購入時の私は安心していました。

世帯年収は約900万円。

返済比率は約18%。

住宅会社との打ち合わせでも特に問題視されることはありませんでした。

当時は、

「このくらいなら十分返していける」

と思っていたのです。

しかし今振り返ると、その考え方は甘かったと思います。

なぜなら、その返済計画は共働きが続くことを前提としていたからです。

人生は思った通りには進みません。

病気。

育児。

親の介護。

転職。

収入減少。

何が起きるか分からないのです。

我が家も妻が働けなくなったことで状況が一変しました。

世帯年収は約900万円から約470万円へ。

住宅ローンの返済額は変わりません。

結果として返済比率は約34%になりました。

数字だけなら払えます。

でも実際には違いました。

毎月住宅ローンのことを考える生活になったのです。

教育費は大丈夫か。

老後資金はどうするか。

車の買い替えはできるのか。

旅行に行ってもいいのか。

以前は気にならなかったことが気になるようになりました。

今なら断言できます。

住宅ローンは「借りられる額」ではなく、

「最悪の状況でも返せる額」

で考えるべきです。

2. 家は人生そのものではない

注文住宅を建てた時、私はこう思っていました。

「この家で一生暮らす」

そのつもりで家づくりをしていました。

特に2世帯住宅への憧れもありました。

私の両親は田舎の広い家に住んでいます。

ただ、周囲は不便で車がないと生活が難しい環境です。

だから私は考えていました。

将来的に2世帯住宅にすれば、

両親は便利な場所で暮らせる。

子育ても助けてもらえる。

私たち夫婦の負担も減る。

みんなが幸せになれるのではないか。

そんな理想を描いていました。

さらに、

  • キッチンは2つ
  • お風呂も分ける
  • 2階にはシャワールーム

など夢はどんどん膨らみました。

しかし現実は違いました。

収入状況が変わり、その計画は白紙になりました。

当時は本当に落ち込みました。

でも今思うのです。

家は人生を豊かにするための道具です。

人生そのものではありません。

家を守るために生活が苦しくなるなら本末転倒です。

家族の幸せが最優先。

それを教えてくれたのが住み替えでした。

3. 売却は想像以上に精神的につらかった

住宅ローンの問題以上に苦しかったことがあります。

それは気持ちの問題です。

せっかく建てた家でした。

何度も打ち合わせをしました。

壁紙も選びました。

間取りも悩みました。

完成した時は本当に嬉しかったです。

だから売却を考え始めた時、自分の中でなかなか受け入れられませんでした。

「まだ頑張れるんじゃないか」

「もう少し様子を見よう」

そんな気持ちが何度もありました。

子どもが寝た後に、妻と何度も話し合いました。

「売るしかないかな」

「でも手放したくないよね」

そんな会話を繰り返していました。

答えはなかなか出ませんでした。

家は売りたくない。

でも将来への不安は大きくなる。

その間で揺れ続けていたのです。

そしてもう一つ。

周囲の目も気になりました。

家を売ることを知られたらどう思われるだろう。

失敗したと思われるのではないか。

そんな不安もありました。

しかし実際に売却してみると、

周囲は自分が思うほど気にしていません。

それよりも大切なのは家族でした。

今なら分かります。

他人の評価よりも、

家族の安心を優先するべきだったのです。

4. 住み替えは家計だけでなく心も軽くしてくれた

住み替え後、

年収は約480万円です。

年間返済額は約102万円。

返済比率は約21%になりました。

数字だけ見ると大きな変化ではないように感じるかもしれません。

でも私にとっては全く違いました。

住宅ローンへの不安が大きく減ったのです。

将来のお金について考えられるようになりました。

NISAも継続できています。

急な出費にも対応できます。

以前よりも安心して生活できるようになりました。

そして何より、

住宅ローンのために働く感覚が減りました。

家計に余裕があることは、精神的な余裕にもつながります。

住み替えは決して負けではありませんでした。

むしろ我が家にとっては再スタートでした。

5. ライフプランは必ず変わる

住宅購入時、

私は将来をある程度予測できているつもりでした。

共働き。

2世帯住宅。

安定した収入。

しかし実際にはほとんど予定通りには進みませんでした。

住宅購入時に完璧な計画を立てることは不可能です。

だからこそ、

「もし収入が減ったら?」

という視点が大切です。

住宅ローンは今の年収で考えるものではありません。

人生の変化を考慮して考えるものです。

私は住み替えを経験したことで、そのことを強く実感しました。

あの頃の自分に伝えたいこと

もし注文住宅を契約する前の自分に会えるなら、こう伝えます。

「今の年収だけを信じるな」

「共働きが永遠に続く保証はない」

「家よりも家族を守れ」

そして、

「住み替えは失敗じゃない」

とも伝えたいです。

当時の私は家を手放すことを恐れていました。

でも今の私は違います。

住み替えたからこそ家計は安定しました。

家族との時間も守れました。

人生を立て直すことができました。

まとめ

注文住宅を売却したことを後悔しているか。

そう聞かれたら答えは「いいえ」です。

もちろん悩みました。

苦しかったです。

家を手放したくありませんでした。

それでも今は、

あの時決断して良かったと思っています。

住宅ローンで悩んでいる方。

住み替えを考えている方。

家を売ることに罪悪感を感じている方。

そんな方に伝えたいのは、

家を守ることよりも、家族の生活を守ることの方が大切だということです。

我が家の経験が、少しでも参考になれば幸いです。

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